ネパール第2の都市ポカラはカトマンズから西へ約200キロいったところにあります。標高800メートルです。ポカラはネパール語のポカリ(湖)という言葉からきています。温暖で空気がきれいなリゾート地です。ポカラの象徴ともいえるのがマチャプチャレ(魚の尾)と町の西側に広がるフェア湖です。標高は他の山より低いですがフェワ湖からわずか28キロでその間に山はないため、目の前に天高くそびえるヒマラヤの山々を見ることができます。フェワ湖のほとりにはホテルやレストランが並び世界から多くの観光客が訪れる人気のある場所です。フェワ湖東岸のレイクサイドはゲストハウスやツーリスト向けのネパール、インド、チベット、西洋料理などのメニューが用意されたレストランが並びます。レイクサイドのハラン・チョークから北のカーレのエリアにも料金が手頃なためバックパッカーに人気があるゲストハウスやレストランが増えています。
ポカラには見どころたくさん
バラヒ寺院
フェワ湖の真ん中に浮かぶ小さな島の上にバラヒ寺院があります。寺院にはシャクティの守護神であるアジマ神の化身イノシシが祀られ、土曜にはオスの動物をささげる参詣者で賑わいます。
デヴィズ・フォール
現地名はパタレ・チャンゴ(地獄の滝)という意味。デヴィッドというスイス人トレッカーが滝に落ちて行方不明になったといわれておりこの名で呼ばれています。フェワ湖から来る川の水が地中を流れ岩盤の大穴から滝となって流れ落ちる不思議な光景を見ることができます。
グプテシュワール・マハーデヴ洞窟
十数年前までは付近の住民が川で釣りをする程度の場所でした。しかしひとりの修験者が洞窟にシヴァ神の像が眠っている夢をみて捜索したところ像が見つかったといわれている神秘的な雰囲気の場所です。
サランコット
フェワ湖の北にある標高1592メートルの丘でヒマラヤの展望台として知られています。ヒマラヤの朝日や夕日を眺めるのに人気のスポットです。
日本山妙法寺
フェワ湖の南の標高1113メートルの丘陵に建つ日本山妙法寺はポカラから半日で行けるハイキングコース。湖とヒマラヤの絶景を一度に見られるスポットです。 リゾート地として知られるポカラ。見どころも多いので、ゆっくり訪れてみたいですね。
ヒマラヤを一望できる小さな古い町 バンディプル
標高1000メートルの丘にあるバンディプルはヒマラヤが眺める小さな古い町。ネパールの首都カトマンズ西に位置します。この町はインドとチベットを結ぶ交易路における宿場町として栄えましたが、その後カトマンズからポカラまで自動車道路が開通し往来が減りすたれてしまいました。しかし最近は古き良き町並みが残りヒマラヤが見える観光地として注目を集めています。
バンディプルの見どころのひとつ絶景のヒマラヤを一望できるトゥンディケル広場があります。ダウラギリ、アンナプルナ、マナスル、ガネッシュ、ランタン、ロールワリン、ヒマラヤ山脈が連なりマルシャンディ川が見下ろせます。 ネワール伝統のパゴダ建築のマハーラクシュミー寺院は女神ラクシュミー(吉祥天)を祀り、本堂には小さな神像が安置されています。
記事/Tomoko Watanabe