culture 素晴らしい文化

ネパールの国民食「ダルバート」「モモ」とは

ネパールの国民食といえば、「ダルバート」

ネパール語でカナ(食事)といえば、ダルバートのこと。朝と晩、1日2食が基
本です。1日2食と聞くと少ないと感じるかもしれませんが、実はカジャ(軽食)も食べます。ダルバートは「カナ」と呼び、それ以外の軽食は「カジャ」と呼ばれています。ダルバートとはワンプレートに盛り付けされたネパールの定食。中身はダル(豆のスープ)、バート(ご飯)、タルカリ(野菜のおかず)、アチャール(漬物)、ダヒ(ヨーグルト)、サーグ(青菜の炒め物)、ギウ(精製バター)、ジョール(カレーやスープ)、肉料理(鶏肉、マトン、ヤギ肉)です。主食は米でほとんどのダルバートには粒が長くサラサラしたインディカ米が使われています。右手の指でご飯とおかずを混ぜながら口に運ぶのがネパール流の食べ方。手で食べると数倍おいしいそうです。しかし最近のネパール人はスプーンを使う人もいるとか。ダルバートはお店でも食べられ、家庭では毎日食べられています。お店では基本肉料理以外はおかわり自由で食べ放題です。家庭のダルバートはダル(豆のスープ)、バート(ご飯)、タルカリ(野菜のおかず)、アチャール(漬物)と素朴なものです。

カジャ(軽食)といったら、やっぱりモモ

ネパール語でカジャ(軽食)といったら代表的なのがモモ。モモは日本の餃子や小籠包に似た形をしています。蒸したものが一般的。中身は種類があり、水牛肉や鶏肉や野菜などが入ったものがあります。それをトマトベースの唐辛子の効いたタレにつけて食べます。多くのネパール人はバフモモ(水牛肉)を好み、専門店のモモはほとんどバフモモです。 モモはチベットで発祥しネパールに伝わった料理だそう。
カジャ(軽食)は他に、チャタモリ(ネパール風ピザ)、ウォー(ネパール風お好み焼き)、トゥクパ(麺料理)、チョウメン(焼きそば)などがあります。 ネパール料理は基本カレー味。ターメリックやクミン、コリアンダーなどのスパイスを使います。インドほど唐辛子を使わないので日本人の口にも合いそうです。 ネパールに行ったら是非、ダルバートとモモは食べてみたいですね。


記事/Tomoko Watanabe