スリランカってどんな国?首都の名前が長い意味とは?
スリランカの基礎知識
スリランカはインド洋の真珠とも呼ばれる緑豊かな熱帯の島。国土の10パーセントが国立公園に指定されています。スリランカはかつてイギリスの支配下に置かれており、1948年に自治領(英連邦王国)の「セイロン」として独立しました。1972年に「スリランカ共和国」に、1978年に現在の正式国名「スリランカ民主社会主義共和国」に改称されました。通称スリランカ。「スリ」は光輝く、「ランカ」は島を意味します。首都「スリ・ジャヤワルダナプラ・コーッテ」は1985年にコロンボより国会議事堂を移転し遷都しました。しかし政府機関のほとんどがまだコロンボに残っており、事実上はまだコロンボが首都です。
面積は6万5610平方キロメートル(北海道の約0.8倍)、人口は約2130万人。公用語はシンハラ語、タミル語。宗教は仏教70.1パーセント、ヒンズー教12.6パーセント、イスラム教9.7パーセント、キリスト教7.6パーセント。民族構成はシンハラ人74.9パーセント、タミル人15.3パーセント、スリランカ・ムスリム9.3パーセント。政治体制は共和制です。
スリランカの首都の名前が長い意味とは?
「スリ・ジャヤワルダナプラ・コーッテ」の「スリ」とはシンハラ語で「聖なる」、「高貴な」、「光り輝く」という意味です。「ジャヤワルダナプラ」はスリランカの第二代大統領を務めたジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナという人物の名前です。このジャヤワルダナという名前は「勝利をもたらす」という意味。「プラ」は「町」。最後の「コーッテ」は町の名前です。スリランカの首都「スリ・ジャヤワルダナプラ・コーッテ」とは「光り輝く勝利をもたらす町コーッテ」という意味になります。
スリランカの国旗の意味
緑はイスラム教、オレンジ(サフラン色)はヒンズー教。2つの色は民族融和の象徴です。剣を持つライオンはこの国のシンハラ王朝以来のシンボルです。スリランカの多数派のシンハラ人の民族の始祖がライオンの血を引くという神話の関係があります。四隅の葉の菩提樹は仏教を表しています。あずき色の背景はシンハラ民族を表しています。この模様からスリランカの国旗は「ライオン旗」とも呼ばれています。
スリランカの気候
スリランカの気候は熱帯性モンスーン気候。南西部と北東部に大きく2つに分かれています。南西部の雨季は4から6月と10から11月。乾季は12から3月。北東部の雨季は10から3月。乾季は5から9月です。南西部よりも北東部のほうが雨が少なく乾燥しています。平均気温は30度前後です。
スリランカの食事
1日3食カレーが基本です。主食はお米。日本のカレーとは違い数種類のカレーを一皿に入れてご飯と混ぜて食べます。スパイスの効いた辛口のカレーが定番。日本人には少し辛すぎるかもしれません。
スリランカの世界遺産は8つ
小さい島国でありながら、8つの世界遺産が登録されています。「文化三角地帯」という魅力的な世界有数の大遺跡群が残っています。
記事/Tomoko Watanabe