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スリランカの世界遺産は8つ スリランカを訪れたら必ず行きたい人気観光スポット「シーギリヤ・ロック」

悲しみに満ちた歴史

スリランカには小さな島国でありながら8つの世界遺産が登録されています。その中でも特に人気なのが「シーギリヤ・ロック」です。1875年にイギリス人に発見されるまで、1400年にも渡りジャングルに埋もれていたミステリアスな遺跡。このジャングルの中に高さ195メートルの巨大な岩山がそびえたちます。今から1500年前に血筋の良い母を持つ弟に王位を奪われるのを恐れ、王であった父を殺害し自らが王位につき、この岩山の頂上に王宮を建造した若い王カーシャパがいました。弟モッガラーナは兄に憎しみを抱きながら、インドに亡命しました。しかし兄カーシャパは念願の王位を手に入れたものの、インドから戦いに挑んできた弟に敗れ、父を殺害した自責の念からか王は自ら命を絶ってしまいました。王都として使われたのは11年間というとても短い期間でした。その後、弟はシーギリヤの王宮を仏教僧に寄進しました。そして首都をアヌラーダプラに戻しました。この「シーギリヤ・ロック」の歴史は悲しみに満ちています。

世界遺産「シーギリヤ・ロック」の歩き方

シーギリヤ・ロックは天空の王宮とも呼ばれています。この巨大な岩山の周りを象に乗って散策したり、頂上にある王宮跡からの絶景を見たり、日本の援助で建てられた「シーギリヤ博物館」を見たり、色々と楽しめるのが魅力です。入口を入ると岩山を望む庭園が広がっています。まず入口近くに王の沐浴場と呼ばれる遺構があります。その先、岩山に向かって進むと右側に洞窟があり、この中には仏陀の胸像があります。岩山の入口から20分ほど歩くと、らせん階段があり階段を上ると壁面に美女のフレスコ画(シーギリヤ・レディ)があります。カーシャパ王は殺害した父の霊を鎮めるために美女たちの壁画を描かせたといわれています。美女たちはかつて500人ほど描かれていましたが、現在は風化によりわずか18人しか残っていません。フレスコ画の下に位置する回廊の壁は真珠のような輝きと鏡のような光沢があることから「ミラー・ウォール」と呼ばれています。かつては反対側の壁に美女たちのフレスコ画があり、ミラー・ウォールに映る仕掛けになっていたそうです。階段をさらに上ると北側の広場にライオンの爪の形をした王宮の入口(ライオン・ポー)があります。現在はライオンの手しか残っていませんが、以前は足や頭部があり、ライオンに飲み込まれるように王宮に入ったと考えられています。なぜなら、「ライオンののど」とはシンハラ語で「シンハギリヤ」といい、この地の名前の由来となっているからです。ライオンの入口から階段を上ると、ようやく頂上の王宮跡に着きます。360度見渡せるスリランカの大自然は絶景です。

記事/Tomoko Watanabe