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トロピカル建築の神!天才建築家ジェフリー・バワの世界!最高傑作ホテル「ヘリタンス・カンダラマ」

トロピカル建築の神と称されるスリランカの建築家「ジェフリー・バワ」

自然を一体化させた建築物の傑作を数多く残しました。1919年ジェフリー・バワはコロンボの裕福な家庭に生まれました。上流階級の出身で純粋なシンハラ人ではなく、ヨーロッパ人の血も引いています。1938年19歳の時にケンブリッジ大学に留学。法学を学び、その後弁護士となりました。1946年27歳の時、一度スリランカに戻りますが、すぐにアメリカ、ヨーロッパの旅に出ます。1953年34歳の時、ロンドンの建築学校に留学。そしてバワが1957年38歳になってから、建築家としてのキャリヤを踏み出しました。

ジェフリー・バワの最高傑作ホテル「ヘリタンス・カンダラマ」

スリランカで最も世界に知られたホテルは「ヘリタンス・カンダラマ」。天才建築家ジェフリー・バワの最高傑作ホテルです。ダンブッラ旧市街から東へ10キロメートル程の森と湖に囲まれた所にあります。唯一、内陸部にある作品で最も人気があります。ダンブッラ石窟寺院とシーギリヤ・ロックのイメージから、スリランカの大自然と一体化するように設計されました。緑に埋もれるように建てられた大型高級ホテルの全長はなんと約1キロメートルもあります。岩肌がむき出しになったロビーやエントランス、カンダラマ湖と一体になったように見えるプールなど、自然と一体化した設計になっています。 ホテルの至ところにオブジェなどのアートがあり、フクロウの彫刻はシンボル的な存在です。バワ自身がお気に入りだった場所には椅子が設置されています。

ジェフリー・バワ建築の魅力とは

木や岩などは取り除かずに建築に溶け込ませて自然と一体感を出すなど、豊かな感性とバワ独特のセンスが最大の魅力です。建物と外の隔たりをなくし自然と外へつながる開放的な空間を創り、光や影の影響も計算され自然と一体化されています。客室だけでなくエントランスやレストラン、庭や家具などすべての物や場所が自然と融合しています。
天才建築家ジェフリー・バワはスリランカのリゾートホテルの数々の傑作を残していますが、スリー・ジャヤワルダナプラ(コーッテ)にある国会議事堂やマータラにあるルフヌ大学などの設計も有名です。スリランカで世界に最も知られたホテル「ヘリタンス・カンダラマ」は文化三角地帯に位置し、世界遺産アヌラーダプラやポロンナルワなどに行くのに適しています。スリランカに行った際には世界遺産と建築家ジェフリー・バワの建築に滞在し自然と建築の融合を感じてみるのも良いでしょう。