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多くの民族が暮らす東アフリカ「ケニア」ってどんな国?世界遺産は7つ!!

ケニアの基礎知識

ケニアの正式名称はケニア共和国。ケニアは東アフリカの赤道周辺に位置します。北はエチオピアと南スーダン、西はウガンダ、南はタンザニア、東はソマリアに国境が接しており、南東はインド洋に面しています。ケニアの面積は約58,3万平方キロメートル。日本の約1,5倍の広さがあります。人口は約4970万人。ケニアの首都はナイロビ。ナイロビは東アフリカを代表する最大の都市です。言語はスワヒリ語。公用語は英語。その他、42の部族語も話されています。民族構成はキクユ族、ルオ族マサイ族など、なんと42部族。ケニアは多民族国家です。宗教はキリスト教、イスラム教、伝統宗教、ヒンドゥー教などですが、キリスト教が多数を占めます。気候は南東からのモンスーンの影響を受けるので、多くの地域で雨季と乾季がはっきりしています。赤道直下ですが、中部一帯は標高1700メートル前後の高地なので平均気温は10から28度と過ごしやすいです。

ケニアの国旗

国旗の黒はケニアの国民、肌の色である「黒」に対する誇り。赤は戦争の際に流した「血」、自由解放のための闘争。緑は農業と自然。白線は平和。中央のマサイの盾と槍からなる紋章は、独立戦争の際ケニア軍は銃を使わず盾と槍で勝利した誇り、自由の防衛を意味します。

ケニアの魅力ある世界遺産7つを一挙紹介!

  1. ラム旧市街…2001年登録の世界文化遺産。ケニア南東部の港町で旧市街は現地のスワヒリ文化が残る地域。東アフリカとイスラムの文化が入り混じった独特の建造物が残っています。
  2. 大地溝帯にあるケニアの湖沼群…2011年登録の世界自然遺産。大地溝帯(グレートリフトバレー)はアフリカ大陸を縦断する巨大な谷。湖はおよそ100種類の渡り鳥の繁殖や休息地となっています。
  3. トゥルカナ湖国立公園群…1997年登録の世界自然遺産。南北250キロメートル、東西は最大32キロメートルの細長いトゥルカナ湖周辺にある湖東岸のシビロイ国立公園、湖中に浮かぶセントラル・アイランド国立公園、サウス・アイランド国立公園の3つで構成されています。
  4. ケニア山国立公園/自然林…1997年登録の世界自然遺産。アフリカ第2位の高峰ケニア山の標高3350メートル以上の地域にある動植物の保護を目的とした国立公園です。
  5. モンバサのジーザス要塞…2011年登録世界文化遺産。モンバサを支配していたポルトガル人がモンバサ港とインド洋の海上貿易ルートを守るために建造された要塞です。
  6. ミジケンダのカヤの聖なる森林群…2008年登録の世界文化遺産。ミジケンダは「9つの町々」という意味です。ケニア海岸部の9つのエスニック・グループの総称。カヤはケニア海岸部の山間に築かれた要塞化した村落のことです。
  7. ティムリカ・オヒンガ考古遺跡…2018年登録世界文化遺産。16世紀に建設されたとされる石造りの要塞集落遺跡です。

東アフリカ「ケニア」のネガティブなイメージはほんの一部。ケニアには、雄大な自然の中に暮らす多様な民族、多文化、世界遺産も多く、たくさんの魅力がありそうです。

記事/Tomoko Watanabe