culture 素晴らしい文化

世界遺産は4カ所、数々の寺院遺跡や歴史的建造物が見られるネパールの基礎知識

ネパールといえば世界で唯一長方形ではない国旗。その意味とは?

ネパールの正式国名はネパール連邦民主共和国。国土は言わずと知れた世界最高峰のエベレストを含むヒマラヤ山脈及び中央部丘陵地帯と南部のタライ平野から成り、インドとチベットの間に位置する西北から東南方向に長細い内陸国です。
面積は北海道の1.8倍の約14万平方キロメートル。人口は約2870万人。約100万人が暮らすネパールの首都カトマンズはカトマンドゥとも呼ばれ、5山に囲まれた標高約1330メートルの広い盆地に位置します。2020年3月2日に日本とネパールを結ぶ唯一の直行便、成田~カトマンズ線の運航を開始。日本とネパール間の渡航の利便性が大幅に向上しました。
言語はネパール語。公用語として使われています。インド、ヨーロッパ語系の人々が人口のほぼ半数を占めますが、チベット・ビルマ語系の人々など30以上の多種多様な民族が暮らしています。

ネパール王国の王家と宰相家が使用していた三角形を組み合わせた形。三角形はヒマラヤ山脈を連想させます。上部の月は王家、下部の太陽は宰相を表し、月と太陽はこの国が月と太陽のように持続し国家が繁栄するようにという願いが込められています。国旗の赤は国花のシャクナゲの色。国民の勇敢さや歴史的な戦いの勝利を。ネパールのナショナルカラーです。縁取りの青は平和を表しています。

魅力盛り沢山のネパールの世界遺産を一挙紹介!

サガルマータ国立公園(世界最高峰のエベレスト)
ヒマラヤ山脈を含む山岳地帯にある国立公園。サガルマータ公園ではエベレスト以外にも高山地帯ならではの動植物にも出会えるのも魅力の一つです。「サガルマータ国立公園」の中にある、山岳民族のシェルパ族が暮らす村では、ロッジやレストランも充実しており、観光目的で訪れるのもおすすめです。

カトマンズ盆地
ネパールの首都カトマンズにある盆地一帯のことをカトマンズ盆地といいます。ユネスコの世界遺産に登録されています。また、7つのエリアが世界文化遺産に登録されており、クリシュナ寺院やパタン博物館など、数々の寺院遺跡や歴史的建造物を見ることができ人気の観光スポットです。

チトワン国立公園
チトワン国立公園は、ネパール南部に位置し、ジャングルを保護する目的で設置された自然保護公園。公園内には、ヒョウ、ベンガルトラ、インドサイ、ヌマワニなどの絶滅の恐れの高い動物が生息しており、野鳥の種類は500種類以上で、世界一といわれてもいます。ゾウの背中に乗って見るジャングルサファリや、ラフティング、カヌー、バードウォッチングなど、大自然の中で豊富なアクティビティを楽しむことができます。

仏陀(ブッダ)の生誕地ルンビニ
インドとの国境付近にあるネパール南部の村。仏陀の誕生の地と言われているルンビニは、1997年に世界遺産登録されました。ルンビニの寺院地区には、多くの国々の仏教組織が僧院、寺院、堂塔を建立しており、現代仏教の多様性をうかがうことができる魅力的な観光スポットです。豊かな自然と多くの文化遺産に囲まれた魅力あふれるネパール。一度は行ってみたい国のひとつです。


記事/Tomoko Watanabe