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野生動物の宝庫「マサイ・マラ国立保護区」迫力あるヌーの大移動は圧巻

ケニアといえば、やっぱり大自然と野生動物

「マサイ・マラ国立保護区」はケニア南西部、ビクトリア湖とグレート・リフト・バレーの間に位置し、野生動物の宝庫として世界的に有名です。面積は1840平方キロメートルあり、大阪府とほぼ同じ広さ。ケニアで一番野生動物が多い地区です。灌木が少なく大草原が広がっており、シマウマやゾウ、キリン、水牛といった草食動物が多いです。そのため草食動物を捕食するライオンやヒョウ、チーター、ハイエナなどの肉食動物が集るので弱肉強食の迫力あるハンティングを見ることができます。そしてダチョウやカンムリヅルなどの鳥類、マラ川とタレク川にはカバやワニも生息しています。
ケニアの気候は雨季と乾季があります。雨季も乾季もそれぞれ1年に2回あり、雨季は3から5月が大雨季、11から12月が小雨季。乾季は12から2月、6から10月です。乾季がベストシーズンとされますが、雨季でも雨が降るのは週に数回で、ほとんど夜から朝にかけて降るので、一年を通して「マサイ・マラ国立保護区」ではサファリを楽しめます。

命がけの迫力ある「ヌーの大移動」は圧巻の光景!

様々な動物の命の営みを体験することができる「マサイ・マラ国立保護区」ですが、最も有名なのが毎年7から9月にかけて見られる「ヌーの大移動」です。100万頭以上のヌーの集団がタンザニアのセレンゲティ国立公園からケニアのマサイ・マラ国立保護区まで食料となる草原を求めて列をなし、マラ川を命がけで渡り大移動します。距離にして1600キロ。意外にもヌーにとって脅威なのが溺死。多くが川に流され命を落とします。川渡りに失敗するとマラ川には大敵のワニがおり、ワニやハゲコウ、ハゲワシに食べられてしまいます。まさに命がけの迫力ある「ヌーの大移動」は一生に一度は見てみたい光景です

アフリカの数多くある自然保護区の中で最も「マサイ・マラ国立保護区」が人気のある理由。それは野生動物の宝庫であることはもちろん、国立保護区は国立公園とは違って規制が緩く、動物を間近で見ることができること。そして宿泊施設が充実していること、熱気球に乗るバルーンサファリやナイトサファリが楽しめることなどがあります。

記事/Tomoko Watanabe