culture 素晴らしい文化

東南アジアで一番美味しいビール「ビアラオ」と伝統ある蒸留酒「ラオラオ」

ラオスを代表する国民的ビール「ビアラオ」とは

ラオス人の生活に欠かせない飲み物「ビアラオ」をご存知でしょうか?
「ビアラオ」は東南アジアで一番美味しいビールとして有名です。世界の品評会でも数々の賞を受賞し、今では世界各国に輸出されています。ラオスは内陸国のため、食料品は外国からの輸入に依存していますが、「ビアラオ」は国産ビールとして国内シェア99パーセントを獲得しています。ラオスを代表する国民的ビール「ビアラオ」。経済的にアジアの中で最貧国の1つですが、ビールの消費量が多いことで知られています。
ラオスビールの一番の人気は「ビアラオ・ラガー」。他には、ダーク、ゴールド、ホワイト、アンバー、ホッピィ、IPAの計7種類あります。「ビアラオ」の特徴は原材料にタイ米の中で最高級のお米「ジャスミン米」を使用していることです。この「ジャスミン米」の香りを取り入れることにより、コクと香ばしさを感じることができ、さっぱりとした飲み口になります。それにドイツの麦芽とベルギーのホップが加わると絶妙なハーモニーとなります。グラスに氷を入れて飲むのはラオス流です。「ビアラオ」はラオス料理にもお米を主食としている日本料理にも相性良くぴったりです。

蒸留酒「ラオラオ」とは

「ラオラオ」とはラ―オ語で蒸留酒を意味するラオスの伝統的なお酒。ラオスの郊外にあるバーンサンハイという村は酒造りの村として有名な場所です。「ラオラオ」はもち米を発酵させたもろみを蒸留して造られています。蒸留酒は紀元前のメソポタミアが起源と言われ、その後、長い年月をかけアジアへ伝わったと考えられます。沖縄へ渡り「泡盛」のルーツとなり、そこから九州で「焼酎」になったとの説もあります。アルコール度数は50度前後とかなり高めなので、炭酸、コーラなどで割って飲むのが定番です。食事と一緒に飲むのなら、水割りもおすすめです。

「ビアラオ」は日本でも購入できますが、「ラオラオ」はなかなか手に入りません。どちらもラオスの景色をながめながら楽しんで飲むと、より一層味わい深くなりそうです。

記事/Tomoko Watanabe