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人口、面積ともに東南アジアにおいて最大規模を誇る国「インドネシア」

インドネシアの基礎知識

東南アジア南部に位置するインドネシアの正式国名は「インドネシア共和国」。インドネシアとは「インドの島々」という意味で、スマトラ島やジャワ島、バリ島など赤道をまたいで約1万4千の大小の島によって構成されています。
人口は約2億7千万人で、世界第4位。民族構成は大多数がマレー系住民のジャワ人やスンダ人、バタッ人。他に中国系やパプア系住民など、およそ300からなる多民族国家です。
面積は約190万平方キロメートル。日本の約5倍の大きさで、東南アジアにおいては人口、面積ともに最大規模を誇る国です。
宗教はイスラム教徒が90パーセント近くを占め、世界最大のイスラム教国といわれています。他には、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教などです。
言語はインドネシア語が公用語。ジャワ語やバリ語も使われています。

国旗の由来

インドネシアの国旗は伝統的な国民色の「赤」と「白」で構成されています。古くは赤が太陽、白が月を表すとされていましたが、今は赤が自由と勇気、白が正義と純潔を表しています。

インドネシアの世界遺産は9カ所、一挙紹介!

1,ボロブドゥール寺院遺跡群
1991年に登録された、ジャワ島にある世界遺産。世界最大級の仏教寺院で、大乗仏教の遺跡です。

2,プランバナン寺院遺跡群
1991年に世界遺産に登録。ジャワ島中部のプランバナンには、ヒンドゥー教と仏教が混在しているだけでなく、アジア各地の宗教の影響を受けた遺跡が点在しています。

3,ウジュン・クロン国立公園
1991年に世界遺産に登録。インドネシアで最初に世界遺産に登録された場所です。絶滅危惧種のジャワサイが生息しています。

4,コモド国立公園
1991年に世界遺産に登録。世界最大のオオトカゲ「コモドオオトカゲ」の生息地として知られています。

 

5,サンギラン初期人類遺跡
1996年に世界遺産に登録。サンギラン周辺地域で発見されたピテカントロプス・エレクトス(通称ジャワ原人)の化石の宝庫として知られています。

6,ロレンツ国立公園
1999年に世界遺産に登録。ニューギニア島西部にある自然豊かな国立公園。

7,スマトラの熱帯雨林遺産
2004年に世界遺産に登録。ジャワ島の西に位置するスマトラ島のバリサン山脈に広がる地域の熱帯雨林です。絶滅危惧種など多くの動植物が生息しています。

8,バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム
2012年に世界遺産に登録。バリ島には「スバック」と呼ばれる棚田があります。「スバック」とは、灌漑用水を管理して分け合う水利システムのことです。バリ島の棚田の景観は美しく神秘的です。

9,サワルントのオンビリン炭鉱遺跡
2019年に世界遺産に登録。スマトラ島西部に高品質な石炭の採掘や処理や輸送のために建設された用地です。

インドネシアは東西5100キロメートルに渡り、約1万4千の島があります。300の民族と5つの宗教、500の言葉があると言われているインドネシア。島ごとにそれぞれの魅力があり、多様性に満ちた国です。

記事/Tomoko Watanabe