北マーレに位置するモルディブの首都「マレ」は、マーレ島を含む4つの主要な島が並んでいます。2018年には空港があるフルレ島と首都の「マレ」とフルマーレ島の3つの島が橋でつながったことにより、海上と陸の両方で移動できるようになりました。面積は6.8平方キロメートルと小さく、そこに14万人が暮らしており、世界一の人口密度とも言われています。
モルディブを訪れる場合、多くの人はリゾートを目的で訪れますが、首都「マレ」にも見どころがあります。マーレ島はコンパクトなため、観光スポットを短時間で回ることができるので、ちょっとした隙間の時間にも観光できます。
おすすめ観光スポット
- フクル・ミスキー
フライデー・モスクの名で親しまれている「フクル・ミスキー」は1656年に建造されたモルディブ最古のモスクです。チークや白檀を使用した木造の建物に珊瑚石でできた外壁で、壁にはアラビア文字や文様などが装飾された伝統建築となっています。残念なことにイスラム教徒以外は中に入ることはできませんが、外から見ることはできます。
国立博物館
マレのスルタンパーク内に位置する国立博物館はウミガメや魚類、モルディブの島で発掘された品、スルタンの調度品など、モルディブの歴史と文化に関わる資料が展示されています。見どころは、アポロ11号が月面着陸の際、採取された月の石です。月まで往復したモルディブの国旗と4個の月の石が展示されています。
魚市場
「マレ魚市場」はマーレ島観光に欠かせない観光スポットです。水揚げされた魚はマグロとカツオがメインですが、他にも鮮やかな南国の魚がいっぱいです。モルディブでは網漁が禁止のため、市場に並んでいるのは一本釣りされた魚です。運が良ければ、魚の迫力ある解体ショーを見ることができるかもしれません。魚市場の隣には野菜や果物、魚の干物などを扱うローカルの市場もあります。ここでは、モルディブの食文化に触れることができます。
イスラミック・センター
「イスラミック・センター」は1984年に建造されたモルディブ国内最大のモスクで、マレの街のシンボルです。館内には図書館や学校、会議室などがあり、イスラム文化に触れることができる場所となっています。イスラム教徒以外の人は、午前中のみ館内の見学可能な日があります。
モルディブは1つの島に1つのリゾートが基本で、リゾートの他にも多くはありませんが魅力ある観光地があります。島と島をつなぐ橋もでき、急速に発展したモルディブの首都「マレ」。リゾートライフの前後の空いた時間にモルディブの歴史や文化に触れてみるのはいかがでしょうか。
記事/Tomoko Watanabe