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世界中の観光客を魅了している「マレーシア」ってどんな国?

マレーシアの基礎知識

私たち日本人にとって「マレーシア」というと、どのようなイメージがあるでしょうか。
常夏の国、クアラルンプールのツインタワー、多民族国家といったところだと思います。

マレーシアの正式国名は「マレーシア」。「マレーシア」とは「山脈のある土地」を意味するサンスクリット語の「マラヤドヴィパ(Malayadvipa)」を語源とする「ムラユ(Melayu)から名がつけられました。

「マレーシア」はマレー半島南部と海をまたぎボルネオ島北部の2つのエリアから成り立っています。マレー半島は北はタイ、南はシンガポールと、ボルネオ島は北はブルネイ、南はインドネシアと国境を接しています。

「マレーシア」の面積は33万平方キロメートルで日本の約0.9倍となります。首都は「クアラルンプール」。人口は3200万人で、民族構成はマレー系69パーセント、中国系23パーセント、インド系7パーセント、その他1パーセントとなり多民族国家です。宗教はイスラム教のほか仏教、ヒンドゥー教、キリスト教などですが、マレー人のほぼ100パーセントがイスラム教徒です。言語はマレー語ですが、ほかに中国語やタミル語など、英語もよく通用します。

マレーシアは熱帯気候に属し、雨季と乾季がありますが、年間の平均気温は最低が27度、最高が33度と1年を通して常夏の国です。マレー半島東部やボルネオ島は10月から3月が雨季となり、西部は3月から4月初旬、10月から11月が雨季となります。

国旗の由来
現在の国旗は1963年9月16日に「マレーシア」の国が成立した際、制定されました。青、赤、白、黄の4色が使われ、赤と白の14本のストライプの線は「マレーシア」の13の州と連邦特別区の首都クアラルンプールを表し、三日月と星は国教であるイスラム教のシンボルで、団結を表す青を背景に黄はスルタン(首長)の権威を表します。

「マレーシア」の4つの世界遺産を一挙紹介

1,グヌン・ムル国立公園

「グヌン・ムル国立公園」は2000年にサバ州のキナバル国立公園と共に、マレーシアで初めて世界自然遺産に登録されました。世界で一番巨大な地下空洞「サラワク・チャンバー」をはじめとして世界有数の洞窟群を持ちますが、その中の4つが一般に公開されています。

2,キナバル公園

東南アジア最高峰、標高4095メートルのキナバル山を中心に7万5400ヘクタールにも及ぶ広大なエリアは、世界でも有数の多彩な植物の宝庫となっています。

3,マラッカ海峡の歴史都市群

2008年にマラッカは「マラッカ海峡の歴史都市群」として、ペナン島のジョージタウンとともに世界文化遺産に登録されました。マラッカは400年以上、東西を結ぶ貿易の拠点として、ポルトガルやオランダ、イギリスなどヨーロッパの植民地支配を受けてきました。その影響によりヨーロッパとアジアを融合したユニークな街並みや文化を生み出してきました。マラッカは世界中から観光客が訪れる、マレーシア随一の観光スポットです。

4,レンゴ渓谷の考古遺跡

「レンゴ渓谷の考古遺跡」は2012年に世界文化遺産に登録されました。200万年に及ぶ初期人類の生活を伝える重要な遺跡群です。ペラ州の州都であるマレーシアで3番目に大きな都市イポーより車で約2時間ほどの場所にあります。

多民族国家の「マレーシア」は、様々な民族が独自の文化や宗教の違う民族を尊重し生活しています。世界中の観光客を魅了している「マレーシア」は観光スポットも盛りだくさんです。

記事/Tomoko Watanabe