マレーシアの国教はイスラム教のため、多くのモスクが点在していますが、その中で観光客に特に人気がある「ピンクモスク」と「ブルーモスク」をご存知でしょうか。
名前の通り、鮮やかなピンクとブルーが特徴の美しいモスクです。
湖に浮かぶ「ピンクモスク」
「ピンクモスク」の正式名称は「マスジット・プトラ」。マスジットはマレー語でモスクを意味します。世界で3つしかない中の一つ、マレーシアの「ピンクモスク」は首都クアラルンプールから南へ約25キロメートルのマレーシアの行政上の首都プトラジャヤに位置します。プトラジャヤは1995年に当時首相だった現マハティール首相により開発が着手されました。そして1999年に完成した「ピンクモスク」は、2年かけ建設され、この新しく開発されている地域にあります。プトラジャヤ湖に面しているため、湖に浮かぶように建っている「ピンクモスク」はとても美しくフォトスポットとして世界的に有名です。
「ピンクモスク」はピンク色のドームが特徴的です。「祈祷ホール」、「サーン(中庭)」、「学習施設」のエリアに分かれています。高さ50メートルもある巨大なドームは1万5000人が一度に祈りを捧げることができる広さがあり、内部の天井や壁、絨毯もすべてピンク色です。イスラム教の礼拝堂のため肌の露出が多い服装での入場はできませんが、入場の際に無料のローブを借りることができ、そのローブもまたピンク色です。
すべてピンク色で統一されているため、特に若い女性に人気の観光スポットになっています。
プトラジャヤ湖を巡るクルーズもあり、湖に浮かんでいるような「ピンクモスク」を見ることができます。
マレーシア最大の「ブルーモスク」
「ブルーモスク」の正式名称は「スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク」。ドーム型のブルーの屋根が特徴の「ブルーモスク」は首都クアラルンプールから南西に約25キロメートルのセランゴール州の州都シャー・アラムに位置します。1988年3月に完成した「ブルーモスク」は世界で4番目の大きさの規模です。ドームを取り囲むように建つ4本のミナレットと呼ばれている塔の高さは142.3メートルもあり、世界屈指の高さを誇っています。2万5000人もの人を収容可能なドーム内部は、白い床から空に伸びる天井のステンドグラスから入る青い光がとても美しいです。
どちらのモスクも大人気の観光スポットになっており、息をのむほどの美しさです。
マレーシアを訪れた際は是非行ってみたいですね。
記事/Tomoko Watanabe