レダン島は、マレーシアの東側の南シナ海に位置しています。シュノーケリングでウミガメや魚と一緒に泳ぐことができ、現地のマレーシア人にとても人気のリゾートです。天然のサンゴ礁が細かく砕けた白いさらさらの砂、魚がはっきりと見える透明度が高い海が広がる場所。また、そのウミガメの規模が縮小しているので、命を繋いで保護するための場所でもあります。レダン島は、約3000種類の生物が生息していて日本では出会えない貴重な体験ができます。
首都クアランプールからレダン島への行き方
レダン島へは、飛行機・タクシー・大型フェリーを組み合わせて訪れます。マレーシア首都クアランプールから飛行機で約1時間、クアラトレガンヌに位置するクアラトレガンヌ・スルタン・マァムド空港へ向かいます。空港からタクシーで、最寄りのジェティーというフェリー場へ移動します。大型フェリーに約90分乗り、レダン島に到着します。
レダン島は、島全体が国立公園内にあるため、入場料をフェリー場の受付カウンターで支払うとそのまま入島できます。
レダン島のシーズン
4~10月の乾季のみ、期間限定なので貴重です。シーズン中は、満点の星空を見ることができ、港にはダイビング船やシュノーケルツアーに行くボートがたくさん止まっています。
ウミガメの産卵も見学することができる時期、一生懸命にクロールしながら海へと向かう赤ちゃん亀を見ようと、観光客がロングバケーションをつかいその場を訪れます。
オフシーズン
11~3月にかけては、北東モンスーンの来襲で雨量が激増します。島内のホテルやレストランなど休業、完全に閉鎖となります。
ウミガメ保護活動
レダン島は、環境保護政策により海洋保護地域に指定されています。ウミガメの産卵シーズンは、6~9月。広広大な海を何年間も回遊して成長した後に、必ず生まれた場所へ卵を産みに戻ってきます。南シナ海からマレーシアの砂浜まで移動して産卵。産み落とされた卵は、45~60日でかえります。自然の環境は厳しく、1000匹の赤ちゃんの中で、天敵に襲われずに成長するウミガメはわずか約1匹なのです。昔からの習慣で人間による卵の食用に盗まれるという事があり、それを防ぐためにレンジャーが保護活動をしています。
保護活動をしている現場での体験は、とても貴重で未来に繋がる忘れられない意識になります。ウミガメが暮らす外海についても考える機会や、地域で協力することの大切さも知ることがでたくさんの影響を与えます。
記事/Ami Inoue