culture 素晴らしい文化

国土の60%はジャングル。自然の宝庫マレーシア、海に面したマレー半島等海岸北部に位置する「トレンガヌ州」とは

マレーシアの国土の、大きくはマレー半島とボルネオ島の2つの地域からなります。周囲を海に囲まれ、ジャングルと海の両方を体験することができる環境です。そして、マレーシアの中で最も多民族化されていないといわれているのがトレンガヌ州です。人口は、125万人の約95%がイスラム教のマレー人で、文化や伝統が深く浸透しています。トレンガヌ州の名前の由来は、古いマレー語のTerang Nun=あそこに光がある、という意味から来ています。

トレンガヌ州立博物館

マレーシア最大規模27ヘクタールある「トレガンヌ州立博物館」があります。トレンガヌ州の豊かな伝統、文化について見聞を深めることができます。展示がカテゴリーごとで紹介されており、歴史、伝統工芸、テキスタイル、王室の伝統、イスラム文化、海洋貿易、産業、自然史からなります。敷地内は、時間をかけて見て回りたい、探索したくなる気持ちになるでしょう。驚くべき実物大の伝統建築や漁船も点在しています。建築物や暮らしに興味がある方には見応えがあるものです。マレーシアで船を作っているのは、トレガンヌ州だけ。設計図は一切なく、代々受け継がれてきた製造技術と勘だけで造っています。敷地内には、海洋博物館、ハーブガーデンも併設されていて1度にさまざまな要素を学び、体験ができます。
入場料は、大人約137円・子ども約55円。

タマンネガラ国立公園

パハン州、トレンガヌ州、クランタン州にまたがる広大な国立自然公園。東京の2倍にあたるその広さは、4343㎢にもおよびます。約1億3千万年前という太古の熱帯雨林がそのまま生い茂る、エコツアー・スポットです。

ジャングルの中を吊り橋を渡って歩く、世界最大の「キャノピー・ウォーク」を体験できます。わくわくを感じながら自然観察をすることで、新しい発見に出会えます。夜には、数人のグループになってジャングルの探検もできます。足元のことを考え、トレッキングシューズを準備していると良さそうです。日常では、しっかり聞くことのない野生動物の鳴き声など、ジャングルならではの出会いがきっとあるはずです。

記事/Ami Inoue