フン王祭りとは民間のお祭りで、フン王の功績を称えるお祭りです。旧暦3月10日の「フン王の命日」に合わせて、2007年より制定された祝日です。
旧暦での設定の為、毎年、日にちは変動します。公的機関や組織も休暇日となります。「フン王祭り」は、2012年にユネスコにより世界無形文化遺産として認定されました。縦長に南北2.000kmある国土のベトナム。南部と北部で比べると、北部の方が歴史的なことが多く残っています。
フン寺
フート省に位置する、フン王を祀る「フン寺」に毎年政府要人も集まり、線香と花を手向け、崇拝儀式が行われます。ベトナム民族にとって重要なお祭りで、ベトナム1番の規模です。参拝者数は、毎年400万人といわれています。他に、フン王を祀る施設は、ベトナムに1417ヶ所あります。
伝説上の人物として伝えられたフン王
ベトナム北部を初めて統一し、バンランを建国したフン王。ベトナムの建国の祖と言われています。1代目のフン王から18代に渡って続き18人の王が尽力しました。「フン王」は、国家の基礎を築いた歴代王の総称です。ラック・ロン・クアンとアウ・コーの長男が王位「雄王 フン・ヴォン」になりました。ベトナム語で、「フン 英雄の雄」、「ヴォン 王様」という意味です。国を滅ぼされるまでの2622年間、フン王朝として続きました。ベトナム人は、子どもの頃から親しんでいる伝説です。
バインチュンの起源
バインチュンは形が四角形になっていることから広大な大地を意味し、バインザイは丸く筒状になっていることから天高い空を表しているそうです。ベトナムでは正月時期のご先祖へのお供え物として各家庭で大事に作られてきました。
ベトナムには、先祖、村の神、国に功労のある人々などを供養する習慣が存在しています。
記事/Ami Inoue