主食がお米のタイ。限られた時間で手軽に食べやすく、心身健やかに、胃に優しく消化が良いお粥。通勤、通学の途中に朝食を屋台で食べたり、テイクアウトをする多くのタイ人がいます。
朝6時には、タイの街はもう活気にあふれています。お粥の専門店があり、大きな鍋で、お粥がとろとろに煮込まれています。
タイのお粥は2種類があります「ジョーク」と「カオ・トム」
「โจ๊ก (ジョーク)」
砕米から作られ、米の形がなく、とろっとしてます。出汁が効いていて、豚肉のつくね、モツ、ネギ、卵、生姜、パクチーなどトッピングができます。24時間営業しているお店もあり、深夜のしめとしても食べられています。大盛にしたい場合は、「โจ๊กพิเศษ (ジョーク ピセー)」と伝えればいいです。
「ข้าวต้ม (カオ・トム)」
ご飯をスープで煮込んだ、しっかり米粒が残っている雑炊風。タイ語で、カオ=ご飯、トム=煮込むという意味です。炊いたお米を、鶏のスープで煮ています。トッピングでのせる具は、エビ、イカ、豚肉などが選ぶことができます。スープは、さらっとしてます。
挨拶代わりに使う言葉
タイ語で「kin khâaw lɛ́ɛw rʉ̌ʉ yaŋ ギン カーオ レーオ ルー ヤン 」ご飯食べた?という挨拶です。
ギン=食べる
カーオ=ごはん
レーオ=もう、すでに~した
ルー=または、あるいは、~か~
ヤン=まだ
という意味です。タイ人はよくこの挨拶をするので、覚えておくとタイ人との距離が縮まりやすいです。
屋台文化
至る所に屋台や食堂が豊富にあり、何でも食べることができます。タイは、共働きの社会、タイ人の一般的の家庭の85%の家にキッチンがないので、屋台は、重要な生活の一部です。食事をつくらずに、外で安価で食べるという、生活習慣があります。美味しい屋台の見分け方は、固定客が足を運んで行列をつくっています。
中国からの食文化 由来
中国語でお粥は、「zou (ジョー)」と言います。潮州アクセントの「zog (ジョク)」から、タイでジョークと呼ばれるようになった。中国語でお粥は、食べるではなく飲むと言います。タイには、中華系の人も多く暮らします。
お粥を食べる習慣がある国
中国、韓国、インドネシア、インド、アジア諸国、アフリカ
タイ米 インディカ種
暑い熱帯の気候を生かして、タイ全土で一年中お米が栽培されています。長粒種で、炊くと粘り気がなくパラッとしています。お米は、研ぐ必要がなく、お湯で茹でます。お米を単体では、食べず、汁気の多いおかずと一緒に食べられます。長粒米の生産量は、世界の80%を占め、世界で最も生産量が多いお米です。
ジャスミン米
タイ米の中でも最高級品がジャスミン米です。タイ語で「カオ」は、お米という意味です。ジャスミン米は、タイ語で「カオ・ホン・マリ」香り米という意味です。
世界には、10万種類以上ものお米の品種があると言われています。お米の形によって、長粒種、中粒種、短粒種として分類されます。タイのお米の特徴と美味しい食べ方を知り、健康的に取り入れたくなりますね。
記事/Ami Inoue