バナナには、デザート用に生で食される種類と、料理用の野菜として加熱調理で食される用の2種類があります。タガログ語で「バナナ=saging(サーギン)」と呼ばれています。
バナナキューは、屋台で買うことができるおやつです。「バナナキュー」の名前は、バナナのバーベキューから由来しています。
バナナキュー作り方
バナナを油が入った鍋で素揚げした後、表面をブラウンシュガーでカラメルのようにコーティングします。ホクホクと焼き芋のような美味しさで、串にバナナ2本を刺して食べます。
バナナキューにつかわれるバナナ「Saba サバ」
日本にはない調理用として重宝されるサバ・バナナ。フィリピンでは、最も活用法の多い優秀バナナです。皮が硬く、煮たり、揚げたりと「野菜」として扱われています。フィリピンは、暑い気候が原因で野菜があまり育たず食べられる野菜の種類が少ないという問題があります。そのままでも食べられますが、渋味が強いため調理用として使われることがほとんど。
バナナケチャップ
第二次世界大戦の頃、トマトが不足して、代わりにバナナでケチャップを作るようになりサバ・バナナは、ケチャップの原料にも使われています。
ミリエンダタイム
スペインからフィリピンに植民地時代に持ち込まれた文化があります。
フィリピン人のおやつタイムのことを「Meryenda=ミリエンダ」と言い、気軽にバナナキューなどが食べられます。
ミンダナオ島
フィリピン諸島で2番目に大きな南部に位置するミンダナオ島。ミンダナオ島の港を出発したバナナ船は、週に2度、日本の港に着き輸入されています。バナナの9割以上がミンダナオ島にある広大なバナナプランテーションで作られています。日本が輸入しているバナナは、ほとんどが生食用です。
フィリピンには、バナナを茹でたり、揚げたり、焼いたり、いろいろな方法で食べるおやつ文化があります。
記事/Ami Inoue