culture 素晴らしい文化

フィリピン全土で食べられる炭火で焼かれた、祝い事に欠かせない「レチョン Lechon」

レチョンは、豚や鶏を丸焼きにしたダイナミックな見た目が特徴。「豚の丸焼き=レチョン・バボイ」「鶏の丸焼き=レチョン・マノック」と呼ばれています。タガログ語で「レチョン litson=丸焼き」という意味があります。

レチョンは、ウェディング、誕生日、クリスマスなどお祝いの日に皆で一緒に食べて一体感を味わえるご馳走です。

作り方
炭火で1日かけてじっくり焼き上げて作ります。内臓を取り出して、レモングラス、スターアニス、ローレルの葉、玉ねぎ、にんにくなど香草を詰めた後、串刺しにして回転させながら丸一日ゆっくり焼き上げます。肉汁があふれ出すジューシーな肉とパリパリの皮が美味しいです。

レチョンの発祥
レチョンは、スペイン由来。特別な日や、多くの人が集まった時に食べます。中国、スペイン、アメリカの影響を受けているフィリピン料理は、多様な食文化があります。

食事マナー
右手にスプーン、左手にフォークを使用して食事をします。出された食事は、完食せず、少しずつ残さなくてはいけません。

日本では、なかなか見られないフィリピン独自の料理。レチョンがあると盛大な雰囲気がでて、イベントの空間に欠かせない一品です。レストランでは、1人前から頼めるので思い出に残る現地の「レチョン」を試してみては、いかがでしょうか。

記事/Ami Inoue