technology その場にある材料で作る循環型建築エコビレッジ

ビニール袋の中で暮らす日本人

⽇本人はビニール の中で暮らしている、と言うと「何を言っているんだ 」と思うかもしれない。
しかし、実際に日本の家を考えてみてほしい。床には⽊⽬にプリントされたビニール のクッションシート、壁にも天井にもビニールクロス。 四方八方ビニールに囲まれて⽣活していることに気づくはずだ。
ビニールクロスの裏には接着剤が塗られ、1軒分の家には、約ドラム缶1本分の接着剤が使われているのだ。これが揮発して出来るガスが、 密閉されたビニールの部屋で、10年かけてゆっくり溶け出していく。このガスは室内の空気より少し重く、大人の膝下あたり、つまりは子ども達の生活圏である場 に溜まる。これは⼩児アトピーやシックハウス症候群の1つとしても考えられている。
山納銀之輔氏(以下、山納氏)が、この事を知るきっかけとなったのが、 娘のアトピーだった。辛そうな娘のアトピーを治したい気持ちから、天然素材にこだわった住空間を作ること、循環型建築、そしてエコビレッジ作りへと繋がっていった。

エコビレッジの家とは

世界を⾒てみると何世代にもわたって住まれ続けている家がある。⽇本の現代の家とどう違うのか?
その答えが⾃然素材だった。⽊材・⼟壁・レンガ・漆喰。⾃然素材でだけで作られた家は、呼吸をし、湿気を吸い取ったり、吐き出したりもする。そして何百年も保たれる。地球にも⼈にもやさしいのだ。
以下は、その場にある材料を活用したミャンマーでの家づくりの様子だ。

絵本の家

まるで子どもの頃に見たことがあるような、懐かしさのある家。その場にある材料で、手作りならではの世界に一つしかない家だ。

エコビレッジの生き方

「お金がなくなったら何が心配か」そう聞くと、「食べていけなくなる」と答える人は多い。
やはり、衣・食・住は重要なことだ。そこで山納氏が考えたのは、100年かけて強くなる自然素材の住空間を人の手で作ることにこだわり、自然と寄りそうことにこだわり、「衣食住」に困らないエコビレッジを作ること。
山納氏がミャンマーやスペインに作ってきたような、衣食住とエネルギーが循環したエコビレッジ。その先には、世界中に繋がる自給自足村との物々交換、コトコト交換、人人交換という流通が始まるそうだ。この、世界に出来る村づくりネットワークは、これからの時代の⽣き方や在り方にとても重要な鍵となるに違いない。

小野 誠(環境コンサルタント)

小野 誠(環境コンサルタント)

大手通信販売会社を経て、インターネットビジネスのベンチャー企業の立ち上げなどに携わる。息子が生まれたことにより次世代に残す地球環境への意識が高まり、微生物活性材「バクチャー」にジョインした。日本及び東南アジアの水質浄化、土壌改善などの経験をもとに環境コンサルタントとしてアシタネプロジェクトに参画。